本田と家長

電車に乗ってると、たくさん人が降りる駅では、必ず人ごみに流されてホームに押し出されてしまう、んぼ犬です。

先日、サッカーU21の日本対中国があった。残念なことにぼくが期待する家長はベンチすらも入ってなかった。家長のポジション左サイドには本田圭祐が出てた。ぼくは本田も非常に好きな選手だ。本田をみるためにのわざわざ高校選手権を国立まで一人で見に行ったほどである。その時は残念ながら、星陵(本田は星陵)は市船にPKで負けてしまったが、当時から彼の大器の片鱗はみてとれた。

本田はキックの選手である。広い視野を持ち、正確なロングキックが蹴れる選手だ。中国戦でも効果的なサイドチェンジを何度も蹴っていた。ながいサイドチェンジがピタっと決まると、見ていても実に気持ちいい。FKも蹴れるし、フィジカルも強い、アイデアもあるし、顔も根性がありそうだ。

一方、家長はドリブルの選手である。独特のリズム、間合いも持っている。1対1になると必ず仕掛ける。DFにしたら、一番嫌なタイプで、1対1になると、うかつに飛び込めない。DFがためらったりすると思い切りよく中央へよくドリブルしたり、人と人の間のせまいところをスッと抜けたりして、決定的なチャンスをつくる。そこらへんの駆け引きがうまい選手だと思う。日本人には少ないタイプだし、顔もなかなか凛々しい。

キックとドリブル。どちらが良いというわけでもない。ましてや、本田はキックだけの選手ではないし、家長もドリブルだけではない。でも、ぼくはやっぱりドリブルがみたい。リスクが高く、ひとつ間違えれば一瞬にしてピンチになるけど、だからこそ、ドリブルはサッカーの醍醐味だと思う。5人抜けば神様にだってなれるしね。

ぼくは家長に期待してる。U21の中盤のメンバーを見てみると、かなりの粒ぞろいだが。ぜひともこの激しい競争に勝ってほしいと思う。