おざなりになっている


ぼくはいつもお風呂で体洗うときは、タオルの形をした網みたいなザラザラしたやつで洗うのだが。先日、お風呂場にその"体洗うやつ"が無く、しょうがないので手で洗ってた。手で洗ってると体がかたいので、背中を洗うときに絶対に手が届かないスポットが発生して、気持ち悪いなぁ、あぁ、あの"体洗うやつ"どこいってん。と思ったその刹那。

はて?"体洗うやつ"の名称て一体何なのだ。

子供の頃から毎日使い続けてきたものに名前さえはっきりしないものがあったなんて。しかし、考えてみれば、体を洗う時に使うものはボディソープと"体洗うやつ"しかないし、"体洗うやつ"という名前でも日常生活になんら支障がない。支障がないだけに、おざなりになっているとも言える。ぼくはこの深刻な問題をこのままにしてはいけないと思った。道端に咲いている花の名前を知らないのと知っているのとどちらの人生が豊かだと思いますか。たとえ真実や正義でもなくても答えがないと前へ進めないときがあると思いませんか。そう、だからぼくは決着をつけたいと思う。

あれは"体ゴシゴシタオル" だ。

これからあれを"体洗うやつ"なんて呼ばない。"体ゴシゴシタオル"と呼ぼう。でも、他人には決して強要はできない。だって、あれは"体ゴシゴシタオル"ですよなんて、上司に言ったら出世できないもん。