罪と罰

人が為す罪の中で、もっとも罪深い所業は、自転車の補助輪を盗むことではないでしょうか。
こんな卑劣極まりない行為を行うもの対しては死刑、最低でも無期懲役の厳罰に処して欲しいです。
新聞、メディアには載りませんでしたが、半年ほど前に娘に補助輪付の自転車を買い与えたところ、一ヶ月も経たないうちに補助輪だけが盗まれまるという犯罪史上まれにみる大事件が起こりました。
娘および家族の心的負担を考慮して、警察に届けをだすことは見送りましたが、その日以来、家族ともども、悲しみに包まれた日々を過ごしていました。
ぼくも悲しみを乗り越えるべく、家では自転車の補助輪の話題はなるべくさけ、できるだけ明るく振舞っていましたが、頭の片隅にはいつも自転車の補助輪がありました。
「ほじょりんぬすまれたからじてんしゃのれないんだよー」と、掃除のおばちゃんに話しかけてる娘をみて不憫に思いました。
空を見上げては自転車の補助輪のことを思い浮かべては、ため息をつく毎日でした。
自転車屋さんに聞くと新しく補助輪を買うと2000円ほどするということでした。こどもの自転車の補助輪ごときに2000円の出費は躊躇われました。どうせすぐ必要無くなるし。
もともと自転車も奥さんがヤフオクでみつけた中古のものでした。送料もけちって手渡しで受け取りました。
自転車の補助輪。なんとか、安く手にいれられないものかと考えあぐねていたら、奥さんがまたヤフオクで安いのをみつけてきました。
便利な時代です。インターネット最高ですね。
というわけで昨日、うちの郵便ポストに補助輪が届いたので、さっそく自転車にとりつけました。
娘、すごく喜んでました。
そんな話です。