平塚へサッカーを観にいく 〜ぼくらがスタジアムに向かうわけ〜

前回の続きです。平塚駅から平塚競技場行きのシャトルバスに乗り込み、競技場のバス降車場に着くと、すでに試合開始20分前ぐらいでした。バスから降り立つとみんな足早に競技場へと進みました。中には駆け足の人もいました。
ぼくも流れに乗り、早歩きで競技場へと向かいました。ぼくは試合が始まる前の練習を観るのが好きで、いつもは試合開始30分前にはスタジアムに着くようにしてるのですが、今回は想定外の事態が起こったので少し予定より遅れていました。
平塚競技場は木々に囲まれた公園の中にありました。芝生では小学校低学年ぐらいの少年が2人でボールの取り合いをしていました。ぼくは横目にそれをみながら、子供のくせにボールコントロールが良いなと思いました。ぼくらが子供だった頃より、今の子供はすごくサッカーが上手くなっている。ふと、あの少年たちはスタジアムへと向かうぼく達をどう見てるのだろうと、思いました。彼らにとってはJリーグなんて全然興味が無いのかもしれません。「隣に友達がいてボールもあるのに、なんでわざわざJリーグを見にいかなければならないの?」と、問われれば、ぼくには返す言葉がありません。
途中の道にはたくさんの出店(でみせ)がありました。年季がはいった平塚競技場に近づくにつれ、サポーターが奏でるチャントが聞こえてきます。サッカー観戦で、この瞬間が一番胸が高鳴ります。子供の頃、おばあちゃんの家に向かう道。おばあちゃんの家に近づくにつれ自然に駆け足になったあの感覚。会いたかった人が遠くに見えた時。ぼくらのほんのささやかな夢がかなう一歩手前。この瞬間が一番幸せなのではないかと。ぼくは本気で思ったりします。 
 
というわけで、今回のサッカー観戦記も、そろそろネタ切れです。読んでくれた人ありがとう。あなたの優しさで、この日記は成り立っています。
 

 
帰りに平塚駅で無事にうんこでました。
おわり。