初心にかえる

そもそも、ぼくがはてなダイアリーをはじめたきっかけはサッカーのことを書きたいからであったことを思い出した。その前はmixiで日記を書いていたのだけど、いかんせんマイミク(なんとも懐かしく恥ずかしい響きだ)にサッカーに興味のない人が多かったので、サッカー関連のことを書いても反応が薄く、虚しいなぁと思っていた。そこで「だったら全世界に公開しちゃえ」ってことで、この「んぼ犬の日記」をはじめたのだった。
それからmixiはやめてしまい、mixiで書いていた過去の日記も公開できるものだけこちらに移行した。まぁ、けっこう長いことダイアリーも続けているが、サッカー関連のエントリーに対する反応の薄さは今も変わらずという状況には苦笑するしかないのだが、しかしながら、ぼくが熱く語れることといったらサッカーのことぐらいしかないのだ。というわけで今日はサッカーのことを書くよ。
いつか書きたいと思っていたのだが、ぼくが初めてサッカーの試合を観にいったのは今から16年前の1993年5月16日、万博で行われたサントリーステージ第1節。ガンバ大阪浦和レッズ。そう、記念すべきガンバ(とレッズ)のJリーグ開幕戦にあたる、あの万博競技場に当時中学生だったぼくはいたのだ。
サッカー部の友達にチケットがあるからと誘われた時、友達がみせてくれたチケットに印刷されているガンバボーイのイラストとガンバのチームロゴは今でも目に焼きついている。
でも、試合の内容なんてまったく覚えてなくて、万博競技場に着き、赤い大きな旗を持ったレッズサポーターをみて「レッズにもサポーターがいるんだ」と驚いたこと。レッズサポーターはその当時から熱狂的で、試合が始まる前にゴール裏で発炎筒を焚いていたこと(今では考えられない!!)
レッズのGK土田(現浦和のGKコーチ)の知り合いであろう観客が大声で土田に向かって「土田〜!!!土田〜!!!」と叫んでいたら土田がこちらをチラっとみて手を挙げて応えたので、周りの観客が「おぉ〜」と感嘆の声をあげてたことや、ガンバが得点したときに選手同士で抱き合って喜んでるのを見て友達が「うわ〜男同士で抱き合ってるぅ」と、いかにも中学男子が言いそうなことを言ってたこと。帰りの車のラジオでジーコハットトリックしたニュースを聴いて「ジーコすげーー!!」と思ったこと。
これらの衝撃的な体験に打ちのめされたぼくは、その日をさかいにJリーグに夢中になった。Jリーグ創生期特有のキラキラしたユニフォームに憧れてはカズダンスを真似てみる。ビックリマンぽいチームマスコットのシールが入ったJリーグアイスを買い、プライムゴールをすればおまけモードのリフティングばかりして遊び、カレーを食えばラモスになり、すべてのことは前園さんの言うとおりになったのだった。
16年前のあの日、サッカーからもらったかけがえのない夢は今でもまったく色褪せていない。なんだか90年代の邦楽の歌詞みたいになったけど、それは本当のことなんだ。