夕焼けのあとに夜がやってくる

先日の日曜日に、私生活でも大変親しくしてもらってるアーティストの製作現場にお邪魔して、作品の製作過程を拝見してきました。無断で写真をパシャパシャと撮ってきましたので、ここでみなさんに紹介していきたいと思います。
 
枚数がかなり多いので畳みます。
 
 
 

 
ロープをぐるぐると巻いたスタンプと野菜のヘタのスタンプを使って水彩絵の具でペタペタしています。
 
 
 

 
無断で写真を撮っているこちらには構わず、どんどこやっていきます。
 
 
 

 
創作イメージが次々と湧き上がってくるのか、動きに迷いがありません。
 
 
 

 
と思いきや、次の作品にとりかかったようです。
 
 
 

 
なにやら、考えこんでいます。
 
 
 

 
わー!いきなり筆をとりだし、上から大胆に色を重ねていきます。
 
 
 

 
破壊と創造は表裏一体という芸術の醍醐味を垣間見ました。
 
 
 

 
真剣そのものです。写真を撮ってるこちらにも緊張感が伝わってきます。
 
 
 

 
紙の上で色と対話してるかのようです。
 
 
 

 
水彩絵の具と紙の質感と野菜スタンプの調和がいい感じですね。
 
 
 

 
間を置かずに新しい作品にとりかかります。この果てしない創作意欲は恐れ入りますね。これは「夕焼け」を描いてるそうです。
 
 
 

 
次に「夜」を描いてるそうです。驚愕しました。
 
 
 

 
この作家は「夜」を描くために「夕焼け」を描く必要があったのです。なぜなら「夜」は「夕焼け」のあとにやってくるからです。一見「夜」に塗り潰される「夕焼け」は無駄のように思えますが、この作家にとっては「夕焼け」が「夜」と同じぐらい大変重要な意味を持っていたのでしょう。絵を空間ではなく時間的に捉える東洋の美意識がこの作家の根底にはあるのではないかと。ぼくは思いました。
 
 
 

 
ここまで色が混ざると汚くなってしまうのが普通ですが、ギリギリのところでバランスを保っています。恐るべき才能ですね。
 
 
 

 
完成!!お疲れ様でした!!こちらが勝手にお邪魔して写真まで撮らせて頂いて本当にありがとうございました!!